農水官僚「天下り」のひど過ぎる実態 「農家を犠牲にして現状維持」 改革は可能なのか
小泉進次郎農水相の「備蓄米劇場」で改めて存在意義が注目された「農協」(JA)。70年以上にわたって日本の農業と共に歩んできたこの組織の改革は可能なのか。全ての元凶「農政トライアングル」の実態とは……。ノンフィクション作家・奥野修司氏による深層レポート。
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5月下旬、小泉進次郎氏が農林水産大臣に就任してわずか3日目に「6月の頭には備蓄米を5キロ2000円台で店頭に並べたい」と宣言したのには驚いた。さらに、米の売り渡しは一般競争入札が普通なのに、小売業者らとの随意契約だという。...

