ボンタンアメ、大福は「試す価値あり」 各世代の200人に聞いた「尿意対策」を医師がジャッジ

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“気の持ちよう”はどこまで通用するか

“気の持ちようで堪える”と回答した人も。主に「気を紛らわせる」系と「緊張感を緩ませない」系の2つに分かれた。

 前者は、「別のことを必死に考える」(18歳・愛知県)、「トイレのことを考えない」(50歳・愛知県)。

 後者は、「トイレについたら気がゆるむので、下着を脱いで便座に座るまで気を抜かない」(54歳・茨城県)、「やればできるといいきかす」(34歳・三重県)など。

 意識すべきなのか忘れるべきなのか、対極のこの2つ、どちらがいいのだろう。

「過活動膀胱気味の患者さんというのは、トイレを想像したり、トイレマークを見たり、水の流れる音を聞いたりするだけで条件反射的に尿意を催してしまうことがあるんです。だから違うことを考えて気を紛らわすのはいいことです。

 そして、実際に尿意が出てきたときには、尿道をギューッと締めてあげると膀胱が緩んで尿意が遠のくんです。だから、いよいよトイレが気になりだした時には集中して、尿道を緩めないことがポイントです」

 気を紛らわすのも全集中も両方とも正解だが、タイミングが大事だという。平常時は忘れて過ごし、尿意を感じたら尿道に集中。若い女性であっても気を抜いた瞬間、漏らすこともあるらしいので、要注意だ。

 紙オムツや尿漏れパンツを利用するという人も。

「実際漏らすことはないが、安心感のためにつける」(68歳・山形県)、「嫌だが仕方がない」(71歳・青森県)など、抵抗感はあるが、もしもを考えたら背に腹は代えられないという声。

「万が一の場合に備えるのはアリですね。過活動膀胱気味の人など、急に激しい尿意に襲われてトイレが間に合わない人もいますので」

 使っているうちに、オムツぐせがついてやめられなくなるのでは、とためらう気持ちも。

「普段からつけるのではなく、ここぞという時や失敗が許されない時に活用すればいいんじゃないでしょうか。それで安心できるなら使ってほしいと思います」

 短期的には食事や飲み物、直前の排尿など、できる対策を駆使して望めば安心感もアップ。なかには「我慢しないといけない場所に行かない」(57歳・宮崎県)という声もあったが、長い目で見て、骨盤底筋体操や膀胱訓練で頻尿や尿漏れを元から改善すれば、QOLも上がって外出時の不安も軽くなりそうだ。

 後編記事【2時間超え『鬼滅』『国宝』で気になるトイレ問題 夏イベントの「尿意コントロール術」を医師が伝授】では、専門家による日々のトレーニング法から“これで安心”の秘密テクまでを解説。尿意のメカニズムを知って、長尺映画も余裕で鑑賞!

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