「岡崎彩咲陽さんと付き合えたのは、母親の金を使ったから」 殺した元恋人を自宅に隠していた「白井秀征被告」の“ボンボン”としての顔【川崎女性死体遺棄事件】

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母親の金でタクシー移動

 ラッパー活動をしつつ、川崎市内にあるとびの会社で働いていた。

「給料がさほどいいわけでもないのに、いつもタクシーで移動し、領収書をたくさん財布に入れてました。それについて尋ねた相手には“母親が金をくれる”と言っていた。被害者の岡崎さんが勤めていた川崎駅近くのスナックには、最初は会社の人に連れて行ってもらったらしいけど、岡崎さんと付き合えたのは自分の給料ではなく母親の金を使ったからですよ」(前出の白井被告を知る人物)

 いつしかラップから離れ、とびの会社も無断欠勤続きでクビになり、昨年4月に出会った岡崎さんにもひと月で別れ話を切り出されたのだ。

「白井が岡崎さんを殺してしまったかも」

 事件を巡っては、岡崎さんの親族が“警察にストーカー被害を相談しても対応してもらえなかった”と訴えている。

 一方の神奈川県警は“ストーカー行為の相談を受けていた認識はなかった”と主張し、必要な措置を講じたとしているが、県警のさる幹部によれば、

「昨年6月から岡崎さんが川崎臨港署に相談していた内容はすべて県警本部に上がっていました。彼女が直接的に“ストーカーに困っている”と話していなかったとしても、“家の付近をうろついている”との内容を受け、ストーカー事案として対処できたのではないかと言われても仕方ない」

 岡崎さんの行方不明届が出されると、臨港署は任意で白井宅に3回入っていた。

「しかし、ボストンバッグがある部屋は、白井から、親族が食事をしているとの理由で“そこはやめてほしい”と拒否された。捜索令状がなく、床下を確認できなかったのです。しかも、今年1月には白井の親族に対する任意聴取で“白井が岡崎さんを殺してしまったかもしれない”との話も聞いていました」

 白井被告は、その後事件の詳細を語っておらず、いまだに岡崎さんの死因や、殺害された場所などは分かっていない。真相の究明が待たれる。

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