「トランプ関税」が招く外交問題 「インドの中ロ接近」「BRICSの結束」を招き“敵に塩を送る”結果に
ウルグアイ・ラウンドに代わるトランプ・ラウンド
「(相互関税は)時間がたつにつれ角氷のように溶けていくべき存在だ」
日本をはじめ各国との貿易交渉を主導するベッセント米財務長官は、8月11日に公開された日本経済新聞のインタビューでこのように述べた。
ベッセント氏は将来的な税率引き下げや撤廃の可能性を示した形だ。その具体的な条件は、米国に生産拠点が戻って輸入量が減り、国際不均衡が是正されることだが、これを実現するのは、「言うは易し、行うは難し」だ。
トランプ関税は原理主義的な性格を内包している可能性もある。...

