1日11時間の猛勉強で「クイズ番組」に臨む元フィギュア日本代表「高橋成美」… 「悔しさから全てが始まると思っているんです」

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誰も太刀打ち出来ないベテランランナーになりたい

「毎日楽しくランニングをさせてもらっていますが、マラソンとフィギュアスケートのシーズンが重なっていて、秋から冬にかけて開催される大会になかなか出場できないんですよ。昨年も友人の安田美沙子さんと『一緒にサブフォーを達成しましょうよ!』と話していたんですけど、安田さんは今年2月の大阪マラソンで見事に達成されて。先を越されてしまったことが少しだけ悔しかったです」

 だが、多忙なスケジュールの中、今年4月には東京都足立区で開催された「あだち五色桜マラソン」に参加。雨のなかのハーフマラソンで自己ベスト更新となる1時間39分でレースを終えた。

「速くなりがちなペースを必死におさえながら同じ動きを続けるマラソンは、スケートとは異なる奥深さがある。今季はその楽しさを追求しながら、記録の更新も目指していきたいと思っています。辞めないことだけは絶対の自信があるので、ここからぐんぐんとライバルを追い上げて、誰も太刀打ちできないようなベテランランナーになりたいですね」

 幾多の悔しさを糧に道を切り拓いてきた高橋氏は、どのような飛躍を遂げていくのか。その軌跡にこれからも注目していきたい。

 第1回【ソチ五輪代表「高橋成美」が語る“文武両道” 偏差値74「渋谷幕張高校」の合格を勝ち取った“最大の理由”とは】では、高橋成美さんがいかにして勉学とフィギュアスケートを両立させ、国内屈指の難関校への切符を手にしたのかなどについて語っている。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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