1日11時間の猛勉強で「クイズ番組」に臨む元フィギュア日本代表「高橋成美」… 「悔しさから全てが始まると思っているんです」
悔しさから全てが始まる
大学を卒業した高橋氏は、大手芸能事務所の松竹芸能に所属。同社初のスポーツタレントとして活動を開始し、多彩な活躍を見せている。高橋氏の芸能生活で、特に多くの人の脳裏に焼き付いているのが、「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日本テレビ系)における奮闘だろう。
10問連続正解者に与えられる賞金300万円の獲得を目指したものの、初回は6問目で敗退。1日11時間の猛勉強を経て臨んだ2度目の挑戦は、まさかの1問目で不正解に終わり、悔し涙を飲んだ。
「私は現役の頃から、悔しさから全てが始まると思っているんですよ。何かうまくいかないことがあって、落ち込めば落ち込むほど、凄まじいモチベーションが湧き上がってくるタイプで……。2連敗してしまったあとは、『もう成功するまで後に引けない』という気持ちや、勝ちに対する思いが一層強くなりました」
捲土重来を期す高橋氏は、多い時には1日11時間ほど勉強に励み、自宅のリビングに解答台を設置。実際の放送を見ながら、本番に向けて準備を進めた。
「頭が真っ白になってしまったことが失敗の理由だと思っていたので、現役の頃に試合と同じメイクで練習した時のように、当日に近い環境での練習を心がけました」
決死の努力が実り、3度目の挑戦で見事に全問正解を達成。輝かしい経歴通りの実力を見せつけ、賞金300万円を手にすることとなった。
マラソンでサブ3・5達成を目指す
さらに高橋氏は、自身の挫折をきっかけにランニングに新たな活路を見出した。
「スポーツタレントとして『私の強みとする体力を生かして活躍できたら……』と思って、『新春!芸能人対抗駅伝2023』(TX・2023年)に挑戦させてもらったんですけど、実際にレースを経験してみて、自分の実力が全く及ばないことに気付かされたんですよ。でも、その状況を目の当たりにすると、俄然モチベーションが高まってきて。練習を始めた途端にランニングの魔力に取り憑かれ、今では走ることが大好きになりました」
昨年夏に出場した北海道マラソンでは、日差しの強いレースコンディションをものともせずに4時間11分27で完走し、自己ベストを更新。
「長期的にはフルマラソンを3時間30分以内(サブ3・5)で完走することを目指していますが、まずは4時間以内(サブ4)達成を目指して、一歩ずつ頑張っていきたい」と、さらなる記録更新に意欲を見せるが……。高橋氏特有の悩みがあるという。
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