爆笑問題・太田光が「負けてらんないね」と対抗心 「とがっている」実力派コンビの名前
4年連続で「M-1」決勝
ガクと川北茂澄の2人から成るお笑いコンビ・真空ジェシカは、実力派の漫才師として知られている。2021年から2024年まで4年連続で「M-1グランプリ」の決勝に駒を進めている。年々レベルが上がっているこの大会で、4年続けて決勝に進むというのは並大抵のことではない。業界内では彼らの実力を疑う者はいない。
***
【写真11枚】カズレーザーとさらば東ブクロも? 実は「元相方」だった意外過ぎる芸人リスト
しかし、その輝かしい実績とは裏腹に、彼らは常に人を食ったようなパフォーマンスを売りにしていて、実力者ならではの「安定感」とは程遠い存在である。彼らのファンもそんな無軌道な暴れっぷりを温かく見守って応援しているようなところがある。
そんな彼らの本領が発揮されていたのが、8月2日放送の「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ系)だった。ナインティナインと松岡茉優がMCを務め、爆笑問題、フットボールアワー、ナイツなどのよりすぐりの芸人が漫才やコントを披露するネタ番組である。
ここで舞台に現れた真空ジェシカの2人は、昨年末の「M-1グランプリ」でも見せた「アンジェラ・アキ」の漫才を始めた。アンジェラ・アキのライブに行ったら、彼女が演奏するピアノがどんどん巨大化することに気付いた。それを本人にきちんと指摘できるかどうか、という何とも珍妙なテーマの漫才である。
自分なら指摘できると豪語するガクに対して、それならやってみろと川北はアンジェラ役になりきって、その状況を再現する。ガクが思い切って指摘をすると、その瞬間、舞台の照明が赤一色に変わり、アンジェラ役の川北は演奏をやめて、背を丸めて化け物のような形になって、無言でゆっくりと客席に歩み寄る。ピアノが大きすぎると文句をつけた客を探しているのだろう。
ガクは脅えた様子で身動きもできない。川北はそのまま実際の観客席に飛び込み、そこをうろうろして探索を続ける。実際に1人の客の頭をつかんで、疑いを向ける場面もあった。その後、客席をひとしきり歩き回った後で、舞台上に戻っていった。最後はガクの頭をつかんで、そのまま彼が装着していた金髪のかつらをはぎ取り、それを客席に投げ込んでネタを終えていた。ネタが終わってからも客席はざわざわしていた。生放送の番組だったからこそ、その衝撃もひときわ大きいものだった。
[1/2ページ]


