担任教師の顔面を殴って鼻骨を折り、校長を膝蹴り…【立川・小学校襲撃】 法廷で明かされた究極の“モンスターペアレント事件”の一部始終

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ワル自慢

 以上が事件の全容である。もはやパニック映画の世界だ。

 この主犯格の後藤被告、立川駅近くで、カラオケバーや、深夜営業のイタリアンレストランなど数店舗を経営するオーナー。件の母親とも繁華街の店で知り合っている。その家庭環境は一切報じられていないが、さる知人が言う。

「福島出身で同郷の奥さんがいて、2人の間にはいま小学校高学年になる息子がいるはずです。別にやり手でも何でもないんですが、複数の飲食店を経営するようになり、信者のような若い連中に囲まれるうちにおかしくなっていった。ワル自慢がしたいのか、高校中退したとか、元暴走族の総長とか、次第にそんなことを言うようになったと聞いて驚きましたが、あいつは福島出身の元野球部。バイクにも乗ったことがないはずで、とんだ嘘つきですよ」

 公判で後藤被告は起訴事実を認め、「被害者や子どもたち、保護者の心に傷を負わせた。一生かけて償いたい」などと反省の弁を述べている。

 さて、事件のすべての原因となった母親は何かを語るのか。今後の公判が注目される。

デイリー新潮編集部

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