八潮の陥没事故を忘れるな…インフラ整備に30年で200兆円 「減税」で下水道は維持できるのか

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全国どこでも起こりうる「八潮の事故」

 今年1月、埼玉県八潮市の県道の交差点で道路が陥没し、トラックが飲み込まれて運転手が死亡した事故は衝撃的だった。日々当たり前のように利用している道路が、いつ地獄の入口になるともかぎらない、と感じた人は少なくなかっただろう。実際、原因を考えるほど怖くなる。1983年に敷設された水道管が老朽化して破損し、土砂が流入して空洞ができたというのだが、そうだとすれば、見えない地下で同様の現象が起きている箇所が、ほかにいくらあってもおかしくない。

 そうしたら7月27日の読売新聞朝刊に、不安を裏づける記事が掲載された。...

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