大人びた表情の奥に“初々しさ”が… 偉業成し遂げた冒険家の「美少女」時代【追悼・和泉雅子さん】
「風呂入って、一杯飲みたい」
「非行少女」(63年)、「若草物語」(64年)、「昭和のいのち」(68年)など数々の映画に出演してから活動の場をテレビや舞台に移し、そのテレビでの企画で南極に行ってから、北極点を目指すようになったのはよく知られているところ。女優の仕事をあえて抑えたわけではなかったそうだが、興味と情熱は極寒の極地へと向かい、冒険家・和泉雅子へと変貌していく。
そして、89年5月、日本人女性として初の北極点を踏破、凱旋帰国した。いま真っ先に何をしたいかと報道陣に問われると、「両親に元気な顔見せて、風呂に入って、一杯飲みたい」と返し、爆笑を誘った。
女優にとらわれず、人生という未踏の地を大胆に切り開いた人でもあった。










