「しがみついているようには見られたくないけど…」 石破首相の“居直り”は選挙前から既定路線だった

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“石破を替えたって、手を挙げるまともな人間なんていないだろ”

 参院の改選を経て、自民党議員は310名から297名に数を減らしたが、過半数は149名だ。ハードルは高いものの、かつて麻生氏、茂木氏と共に“トロイカ”の一角を形成し、約40名の派閥を率いた岸田文雄前首相(67)が石破おろしに加われば話は別である。“トロイカ”とは岸田政権を支えた麻生派、茂木派、岸田派の3派閥、あるいはその領袖のことを指す。

「岸田氏は茂木氏が岸田政権の幹事長時代に自身を最後まで支えなかったことを許していません。トロイカがまとまるか否かは、麻生氏が岸田氏を説得できるかにかかっています」(前出の自民党関係者)

 もっとも、当の岸田氏は当面、石破首相の辞任の必要はないと考えているという。

「岸田前首相は周囲に“石破を替えたって、手を挙げるまともな人間なんていないだろ。今、総理になっても、秋の臨時国会で不信任案を提出されておしまいなんだから”と漏らしています。野党が内閣不信任案を提出するなら、その直前に新しい顔にすげ替えて解散総選挙に臨んだほうがよいと考えているんです」(同)

 総裁選になった場合、高市氏のほか、小泉進次郎農水相(44)や林芳正官房長官(64)が予想される主な候補者の顔ぶれだ。加えて、加藤勝信財務相(69)と小林鷹之元経済安保相(50)の名前が取り沙汰されているほか、岸田前首相自身も再登板に色気を見せている。

週刊新潮 2025年7月31日号掲載

特集「自民大惨敗の後始末 居直り続投で総スカン 石破首相は結局、辞任する」より

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