幻の淡水魚「クニマス」「クチグロマス」、貴重な“田沢湖時代”の標本が東大で見つかる! 専門家が“大発見”の背景を解説

ライフ

  • ブックマーク

 1940年頃に秋田県の田沢湖で絶滅したとされながら、2010年に山梨県の西湖で生息が確認された幻の淡水魚「クニマス」。その“田沢湖時代”の新たな標本が3体、東京大総合研究博物館(以下東大博物館)で見つかった。いずれも今から100年以上昔に採集されたものであるというから、まさに「お宝発見」である。

 見つかったのは、今年の2月と3月のことだった。東大博物館動物部門の未整理の標本群の中から、まずは2月22日、「田沢湖クニマス」という布ラベルの付いた標本が発見される。...

つづきを読む