「加害少女」は社会復帰、父親は自殺…「佐世保高1女子生徒殺害事件」 同級生を殺害・解体した15歳の“本当の顔”
猫を殺して解体
先の社会部デスクは、
「Aには、小学生の頃から、猫を殺して解剖したり、家出したりといった問題行動があった。Aの母親はそのことに胸を痛めていた」
と話すが、この母親が昨年秋に病死したことは【前編】で記した。先の幼馴染は、
「Aちゃんはお母さんっ子だったのでショックだったと思います。ただ、Aちゃんが辛かったのはお母さんのことだけではなく、実は、お祖母ちゃんのこともあった。お母さんが亡くなる1、2年前、一緒に住んでいたお祖母ちゃんも亡くなり、塞ぎこんでいたことがありました」
と、こう語る。
「そこからようやく立ち直った頃にお母さんが入院し、しばらくして亡くなった。その頃から学校にはほとんど行っていなかったようです。お母さんが亡くなって半年もしないうちにお父さんは再婚した。Aちゃんはそれが本当にショックで、“お母さんのこと、亡くなってから、どうでもいいとがな。すぐ女の人連れてきて、あんまりお母さんのこと、想ってないんじゃなかろが”とこぼし、“(父と継母とは)一緒に住みたくない”と言っていました」
少女Aが一人暮らしを始めたのは今年4月だが、
「15歳の少女に一人暮らしをさせる理由について、父親は“留学生活への準備”と周囲に語っていました。しかし実際は、Aと継母の不和が原因だった。Aが一人暮らしをしていなければ事件は起こらなかったかもしれません」(先の社会部デスク)
トップクラスの収入
そんな少女Aの父親が経営するのは、7人の弁護士を抱える県内最大手の法律事務所である。
「父親は大手通販企業や佐世保市医師会の顧問弁護士のほか、倒産案件などを数多く手掛ける弁護士として知られています。若い頃から地元の青年会議所に入って活動し、その人脈から顧客を広げていったのです。また、佐世保は米軍基地があることから、米兵による事件が多いのですが、彼らの弁護も率先して引き受けてきた。儲かる案件をしっかりとこなしてゆく。ひとことで言えば、やり手ですね」(地元のテレビ局関係者)
少し古いが、2004年の長者番付によると、年間で3000万円以上を納税しており、佐世保市でもトップクラスの収入があることが窺える。
その一方で、少女Aの父親は愛妻家という評判だった。
「Aのお母さんは、若い頃、地元のテレビ局に勤務していたことがあり、主婦になっても社会活動に熱心で、スケート団体の会長という立場でもありました」(同)
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