「〈大東亜戦争のように戦い抜く〉発言で保守層にアピール」 参政党が人々を熱狂させた“本当の理由” 「玉木型と石丸型のハイブリッド」

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「支配されていく予感」

 コラムニストの辛酸なめ子氏は、この党に抱くイメージを次のように語る。

「健康意識が高い人やオーガニックに傾倒している人がハマっている印象ですが、日本人の主食がコメだと言い切っているのは気になります。参政党が政権を取ったら、主食を勝手に決められるし、いろいろ自由がなくなるし、支配されていく予感がします」

 独自の憲法の構想を練っているのも参政党の特徴だが、

「創憲案の中には、信教の自由や表現の自由が盛り込まれていませんでした。参政党についてコメントするだけで、どこかに連れて行かれる世の中になるのではないか。そんな不安があります」(同)

 辛酸氏に限らず、どうも得体の知れない組織、というのが大方の抱くイメージだろう。候補者が核武装を肯定したり、党に反対する人を“非国民”呼ばわりしたりするかと思えば、政策を批判したTBSの「報道特集」に党として抗議する。キワモノともいうべき政党が、なぜかくも多大な支持を得られたのだろうか。

地方での得票率が高かった

「参政党は東京や神奈川、福岡、埼玉といった都市部で当選者を出しただけでなく、群馬や鹿児島などの地方での得票率も高かった」

 と語るのは、JX通信社の米重克洋代表である。

「東京ではさやさんが得票率9.6%で当選しましたが、群馬で惜敗した候補者は31.5%もの得票率でした。鹿児島で落選した候補者も得票率は23.8%。“保守地盤”“自民党王国”といわれた1人区で、2割以上の得票率だったことは注目に値します。若い世代から支持を得ている国民民主党と比較すると、国民は都市部で票を集めていますが、参政党は地方票の比重が大きい。実際、今回の選挙戦で神谷さんは47都道府県をくまなく回って遊説していました」

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