【中学受験・夏のメソッド】「分かれ目は小6の夏にあった」 早稲田を目指した親子が明かす意外な「夏の反省点」とは

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サッカーも辞めて

 井上家が受験を意識した勉強を始めたのは、4年生の頃。きっかけは「息子本人の意思だった」という。

「周りで私立中学校を目指し始める子が出てきたというのもありますが、私が中高一貫校出身だった影響も大きかったと思います。息子から尋ねられ、『同じくらいの学力の子たちが集まって6年間を過ごすから、一生モノの友達になるよ』ということは伝えていましたから。私としては特にこだわりはなかったので、本人の意思を尊重しようということになりました」

 しかしいざチャレンジしようと思った先にあるのは、決して甘い世界ではない。この少子化の中でも、首都圏における2025年入試の志願者数は52,300人と、前年に続いて過去最高水準を記録。「第三次中学受験ブーム」ともいわれるほど、市場は過熱しているのだ。

 現に井上家も、

「やはりやるからには本気でやらなければということで、小4から塾に通い始めました。クラスがレベル別に分けられ、同学年の『早稲田志望』の子に囲まれたことで、もっと勉強しなければと親子ともども思うようになった。5年生になると、あれだけ熱中していたサッカーも辞めて、本格的に勉強中心の生活になっていきました」

 かくして迎えた小6の夏。学校が休みの間も、文字通り毎日塾に通う日々だった――。

〈有料版の記事【「良くも悪くも、夏は本番まで引きずる」 早稲田を目指した親子が明かす体験談 意外な「やって良かったこと」と「反省点」とは】では、井上家の夏の過ごし方と、反省点や「やって良かったこと」などについて詳述している〉

デイリー新潮編集部

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