「“参政党は愛人OK”なんて言ってますし、まともではない」 参政党の神谷代表について元側近がため息 集会では「われわれの敵はディープステート」発言も
「アイドルのファンクラブに入会するのと同じ」
もっとも、先の元党幹部は参政党内で陰謀論の度合いが濃くなったのは、「初期ボードメンバーのKAZUYA氏や渡瀬氏らが抜けてから」だと証言する。渡瀬氏に離党の理由を聞くと、党員中心の政党を作るとの初期目標は達成した、としながらこうも言う。
「20年の米大統領選挙に関して党内に荒唐無稽な意見が広まってしまい、党にかかわり続けると、金融機関に米国政治の分析を提供するという本業に支障をきたす恐れがありました。また、神谷さんとは『1円の増税も許さない』という文言を政策に掲げると約束していたのに、これも勝手に削除されてしまったんです」
一方、資金力についてはこんな見方も。
「一般党員の党費は月額1000円ですが、運営党員は2500円を毎月支払います。運営党員には支部長就任や政策立案にかかわる特典が付与される。ある種のサービスと引き換えに、定額を課金する仕組みは、アイドルのファンクラブに入会するのと同じですよ」(前出の党関係者)
「“参政党は愛人OK”なんて言っていますし……」
21年にKAZUYA氏、渡瀬氏らが抜けて、代わりにコアメンバーとなったのが元中部大学特任教授の武田邦彦氏(82)や医療問題アナリストで歯科医師の吉野敏明氏(57)=現在日本誠真会党首=、右翼活動家の故・赤尾敏の姪、赤尾由美氏(60)だった。彼ら三人と神谷氏と松田氏の五人は、党内で“ゴレンジャー”と称された。
「“ゴレンジャー”が活動した時期はコロナ禍と重なります。武田氏や吉野氏らが反ワクチン的な主張を展開し、それが政府のコロナ対策に不満を抱える有権者に刺さりました。22年7月の参院選で、神谷代表が比例で議席を得る原動力になったのです」(前出のデスク)
しかし、神谷代表は側近との人間関係が長続きしないようだ。23年、赤尾氏と吉野氏が相次いで離党。武田氏は除籍処分となった。
吉野氏が言う。
「神谷さんは、参議院議員に当選してから独裁者に変わりました。松田さんを初代代表の座から引きずり下ろし、私が神谷さんにワクチンの問題点を助言したのに、コロナ禍が去ったら利用価値がないからか、私も排除した。彼のワクチンに関する発言は、以前とは180度変わっています」
武田氏にも話を聞いた。
「神谷さんは街頭演説などで“参政党は愛人OK”なんて言っていますし、今の参政党はまともじゃないですよ」
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