「がんになっても日常生活が送れている」 自らもステージ4の医師が実践する「がん共存療法」の確かな可能性 「標準治療の中央値を大きく超える生存期間」の患者も
ステージ4と診断された緩和ケア医の山崎章郎氏が自ら実践している「がん共存療法」。併せて行った臨床試験は3年目を迎えたが、患者の生存期間は標準治療の中央値を超え、QOLも改善されて医療費の抑制にもつながった。その「確かな可能性」をレポートする。
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2025年5月、連休明けのその日は快晴だった。病院を取り囲む木々の若葉が優しく揺れていた。
外科外来で、自身の体調は良好であり、普段通りの日常を送っていることを伝えつつ、4月末に受けたCT検査の結果を聞いた。...

