「今後10年間で約2万8000人が制度を利用」「約850億円ものコストがかかる」国民保健サービスが崩壊危機というイギリスの「安楽死」法制化の実態とは
安楽死と聞けばスイスが思い浮かぶというのは、すでに時代遅れかもしれない。フランス映画の巨匠、ジャン・リュック・ゴダールが自殺幇助によって亡くなったのは記憶に新しいが、ここ数年、欧州各国で安楽死の法制化が進んでおり、6月20日にはイギリスの下院でも同様の法案が可決された。人々の倫理観を揺さぶる「死ぬ権利」は今後さらに広まるのだろうか。
※本稿は「週刊新潮」2025年7月3日号掲載の特集記事「イギリス下院で安楽死法案可決 問題点と“日本輸入”の確率」を改稿したものです...

