化粧を崩しながら商店街を激走! 玉木氏の“裏切り”を乗り越え一人で立ち上がった山尾志桜里氏の「ドブ板過ぎる選挙戦」実況中継

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ファンからの「サイン」や「写真撮影」の求めにも快く

 演説で明かした話によると、山尾氏にとって吉祥寺は小学生から7年間の司法浪人中まで「人生の過半を過ごしてきたホームタウン」。司法浪人中もこの街にあった「ジャズの流れるレストランバー」でウェイトレスをしていたとのことで、知り合いは多いようだ。

 山尾氏のファンらしき男性も数人駆けつけていたようだ。写真撮影やサインの求めにも快く応じ、色紙には「中道」と書いていた。

 一人終えるとまた次へ。50歳とは思えぬ軽やかな足取りで横断歩道を走り抜けていく。商店街に入ると、

「この先に事務所を立ち上げてやらせていただいています。ご迷惑をおかけして申し訳ございません」

 と挨拶することも忘れなかった。取材陣への囲み取材にも質問が途切れるまで応じ、テレビカメラが往来の人とぶつかりそうになると「危ないですよ!」と優しく声をかける。

 これまでのお高くとまっていたような印象から一変、徹底した「ドブ板」ぶりなのだ。だが、山尾氏がどんなに奮起しようとも厳しい闘いは避けられそうにない。政治部記者はこう語る。

「今回は改選数が一つ増えて7議席となり、当選ラインが下がるとはいえ50万票は必要。どれだけ同情票を集めようとも、団体票なしで当選圏内に入るのは厳しいでしょう。山尾さんは立憲と国民にいたこともあり、それぞれの支持層も被ってしまいますしね」

 だが、こうも付け加える。

「もしかしたらもう彼女は勝ち負けにこだわっていないのかもしれません。玉木さんと一戦交えずには気が済まない一心で突き進んでいる気もします」

 “女の意地”でどこまで玉木氏を追い詰めることができるかーー。

デイリー新潮編集部

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