帝王「ジャック・ニクラス」85歳の“ホンネ発言”にゴルフ界「えっ?」 引き合いに出された29歳選手の“反論”もまた物議
JJスポーンもおなじだった…「勝てば官軍」
しかし、グリフィンは、最後に、こんなことも言った。
「なんだかんだ言っても、結局、人々はこれまでの結果でモノを言う。だから、勝てばいいってことだ」
グリフィンのこの言葉は、まさに正論。エリートグループに数えられるか、数えられないかを議論するより、メジャー大会のようなビッグな大会で勝利を挙げさえすれば、「すごい選手」「強い選手」と見なされて、自ずとエリートグループに数えられることになる。
今年の全米オープンを制したJJスポーンは、その最たる例だと言っていい。
スポーンは今年3月のプレーヤーズ選手権でローリー・マキロイとのマンデー・プレーオフを戦って敗北したが、プレーオフを翌朝に控えた日曜日の夜には、「誰も僕が勝つことを望んでいない」と自ら言っていたほどで、当時のスポーンは自他ともに認める「ノン・エリート」だった。
しかし、それから3か月後に全米オープンで見事な勝利を挙げると、メジャー覇者となったスポーンの名は世界中にとどろき、あっという間にエリートグループの1人に数えられるようになった。
グリフィンも「勝てば官軍」であり、彼自身、それがわかっている様子ゆえ、ニクラスの言葉に真っ向から反論はしなかったが、ちょっぴり強がってみせたのだろう。
それにしても、優勝争いに絡んだ選手たちのことを「エリートグループに属していない」と言い放ったニクラスや、何でもストレートに尋ねる米メディア、そして「容易に勝てる」と強がったグリフィンは、みな「どっちもどっち」のように感じられてならない。
そして、アメリカはやっぱり自己主張の国であることを、あらためて痛感させられた。
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