「ペット・サウンズ」は早過ぎた名作だった… 繊細で孤独な天才「ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンさんの変わらなかった信念

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は6月11日に亡くなったブライアン・ウィルソンさんを取り上げる。

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 アメリカのバンド「ビーチ・ボーイズ」の曲は誰もがどこかで耳にしているだろう。いわば夏の風物詩。「サーフィン・U.S.A.」などが世界で大ヒットした。

 ニッポン放送の元社長、亀渕昭信さんは思い返す。

「1960年代初め、アメリカはまだ遠い彼方でした。...

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