「7月5日に東日本大震災の3倍の津波が押し寄せる」予言で大混乱 「7月のツアーは全然ダメ」 観光業に大打撃

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「7月のツアーも全然ダメ」

 実際に鳥取県と徳島県に影響について尋ねると、

「予言を気にしてか、米子空港の香港定期便の搭乗率は4月に58.7%だったのに対し、5月は43.3%と大きく落ち込んでいます」(鳥取県観光戦略課)

「4月に現地の旅行代理店に聞いたところ、訪日客が普段より2~3割減っているそうです。全てが予言の影響なのか測りかねますが、困ったことには違いありません」(徳島県観光誘客課)

 と、どちらも頭を抱える。また、香港向けのさる旅行代理店も、客足が伸び悩んでいるという。

「普段は30人程度を1グループとし沖縄ツアーを組んでいますが、2月ごろから応募が減り10人ほどになってしまいました。今の時期には埋まるはずの7月のツアーも、今年は全然ダメです」(担当者)

「オカルト本なりに“体裁”を保っていますが……」

 こうした事態を重く見てか、内閣府や気象庁はXで「日時を特定した地震の予知は不可能」などと異例の投稿を行った。たつき氏はこうした反響に対し、

「“過度に振り回されず、専門家の意見を参考に適切な行動を”といったコメントを新聞などに寄せています。本の中でも防災の大切さなどを唱えてオカルト本なりに“体裁”を保っていますが、予言で悪影響が出ているのは事実です」(先の出版業界関係者)

 後編【「7月5日に東日本大震災の3倍の津波が」 荒唐無稽な予言をなぜ中国人は信じるのか 「風水が重要視され、超自然的なことを信じる土壌」】では、荒唐無稽にしか見えない予言を中国人が信じてしまう理由について報じる。

週刊新潮 2025年6月19日号掲載

特集「7月5日に日本は大津波に襲われる――『香港』『台湾』『韓国』で流布する大予言の悪影響」より

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