「田園調布の自宅は土地だけで7億円」 長嶋茂雄さんの膨大な遺産と終活 前住居では「嫌いな人の顔写真を貼って、フルスイング」

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土地だけで3億円

 亜希子夫人が生前、不動産に関心を寄せていたこともあり、オフィスエヌはこの土地を88年に購入。ほどなく建物も完成した。

「当時は田園調布の自宅なども共同担保とし、極度額5億円の根抵当権が設定されていましたが、09年に解除されています」(前出の不動産関係者)

 田園調布に比べれば、こちらの坪単価は下がるものの、やはり城南地区の高級住宅街に位置しており、土地だけで3億円は下らないという。

「嫌いな人の顔写真を貼って、フルスイング」

 さかのぼれば、ミスターが現在の住まいへ転居する以前に家族と住んでいたのが、世田谷区上北沢に立つ一軒家であった。

「長嶋さんはこの土地を60年に購入し、2年後に新居を完成させました。亜希子夫人とは65年1月に結婚しており、新婚時代を過ごした家でもある。長男の一茂さんも、幼い頃はここで暮らしていました」

 とは、ベテランジャーナリストである。

「間取りは7LDKの大豪邸で、庭にはサンドバッグがぶら下がっていた。現役時代の長嶋さんは、そこへ嫌いな人の顔写真を貼って、スランプなどで気分が晴れない時は、その写真めがけて一心不乱にスイングを繰り返していたといいます」

 前出の柴田氏も、こう振り返る。

「私も若い頃、上北沢に2~3回お邪魔しました。庭にはネットが張ってあって、そこで長嶋さんの素振りの練習を見させてもらったものです」

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