「田園調布の自宅は土地だけで7億円」 長嶋茂雄さんの膨大な遺産と終活 前住居では「嫌いな人の顔写真を貼って、フルスイング」
土地だけで7億円以上
偉大な「記録」のみならず人々の「記憶」にも長らくとどまるという、球界に比類なき足跡を遺して逝ったミスター。そんな偉人はむろん、ファンだけでなく家族にも大きな財産を遺していた。
ミスターが半世紀以上にわたって住み続けたのは、大田区田園調布の豪邸。地元の不動産関係者によれば、
「590平方メートルほどの土地に、2階建て地下1階、延べ床面積およそ330平方メートルの家屋が立っています。建物は現役時代の1971年に新築され、およそ12年後に増築されている。土地・建物ともに所有者は長嶋さん名義です」
とのことで、資産価値については、
「現地の地価は田園調布駅から離れるにつれ下がっていきますが、道路が放射状に広がっている街並みの中はそもそも高価。長嶋さんのご自宅の辺りは1坪あたり、ざっと400万円程度になるのではないでしょうか」(同)
すなわち、土地だけで7億円以上となる計算である。
別の一軒家、2階建てテラスハウスも所有
また、この自宅から至近距離の場所には、2階建て126平方メートルの家屋が、約320平方メートルの土地に立っている。所有者はいずれもミスターの個人事務所である「オフィスエヌ」。80年に設立された同社は、かつて亜希子夫人が代表を務めており、2007年に夫人が亡くなった後は三奈さんが継いでいる。当該の一軒家は現在、貸し出されており、先の相場を当てはめると地価は、約3億9000万円と算出される。
大田区内には、他にもオフィスエヌが所有する不動産がある。東急池上線の石川台駅に近く、田園調布からは環状8号線を挟んで東側に広がる石川町に、2階建てのテラスハウスが立っている。
「土地は317平方メートル、建物の延べ床はおよそ350平方メートルで、総戸数は4戸。間取りは2LDKのファミリータイプで、家賃は20万円強といったところでしょう」(近隣の不動産関係者)
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