終活をしてはダメ、家族だけで過ごさない… 認知症にならない人の「九つの習慣」
歩行速度に大きな差
ですから、できるだけ「自分でお金を管理する」(8)ように心がけてください。同様に、まだ自分で動けるのに家族に車で病院に送ってもらったり、料理や洗濯といった家事を家族に任せてしまうのも考えものです。
最後に、私自身が実践している対策を紹介したいと思います。いまでも臨床の現場に立ち、働き続けていることがなによりの認知症対策ですが、それに加えて休みの日はできるだけ歩き、しかも「速足で歩く」(9)ことに努めています。3363人の高齢者(平均年齢72歳)を対象に6年間にわたって行われた観察研究によると、認知症を発症した人の歩行速度は毎秒0.8メートルだったのに対し、非発症者は毎秒1.2メートルと大きな差が出ています。スタスタと速く歩くことができれば、認知症も“置きざり”にできるわけです。
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