「働いたのは2時間くらいで、それ以外は競馬をずっと見ていた」 JBC職員の過半数がサボりながらタイムカードを…驚きの不正行為が発覚

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 井上尚弥選手らの奮闘で活況を呈している日本プロボクシング界が揺れている。

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被害総額は数百万円

 統括機関である一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)の関係者によると、

「職員9名の過半に及ぶ5名が結託し、職場のタイムカードを不正に打刻して休日出勤手当を受け取っていたことが判明したのです。少なくとも記録が残る5年前から行われ、被害総額は数百万円に及びます」

 具体的には、

「タイムカード上は土日や祝日の朝から夕方まで勤務していたことになっていたものの、実際に働いていたのは計量に関わる業務など実質2時間程度で、それ以外は競馬中継をずっと見ていました。しかも、出勤していない同僚の分も打刻していたのです」

 今年3月に内部告発により調査を開始し、それらの様子は防犯カメラの画像などで確認された。

「5名のうち1名は既に定年退職。3名は大筋で不正を認めていますが、1名は弁護士を立てて否認しているようです」

 4名は3月下旬から自宅待機を命じられているという。そして、

「現在、彼らに対して不正に得た手当の返還を求めると同時に、否認を続ける1名を懲戒解雇、他3名を諭旨解雇処分とする方向で調整を進めています」

有名リングアナウンサーも

 タイムカードの不正打刻を理由とした解雇の有効性はたびたび裁判で争われている。昭和42年には最高裁で解雇を有効とする判例が下されたが、無効とされた裁判例も存在する。

 さるボクシングライターが嘆く。

「国内屈指のレフェリー2人に加え有名リングアナウンサーも含まれるのだとか。他に仕事を持っている兼業のレフェリーやアナに穴を埋めてもらうしかありませんが、そもそも人材難の業種ですから、これまで通り興行が円滑に行われるかが危惧されます」

 本件についてJBC安河内剛執行理事に尋ねると、

「現在調査中であり、個々具体的なご回答が難しいことをご理解願います」

 ボクサーの多くは薄給だ。そんな彼らに顔向けできない大醜聞である。

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