憧れた「長嶋茂雄」さんの訃報に驚き…巨人ナインはより一層の奮起を 「坂本勇人」はすぐにでも1軍に上げるべきだ【柴田勲のコラム】

  • ブックマーク

2軍落ちのケラーにはしっかり説明を

 カイル・ケラーが2軍に落ちた。5月31日、中日第2戦目で同点の8回に登板した。2四球でピンチを招くと代打・板山祐太郎に2点三塁打を浴びて試合が決まった。

 彼は制球力よりも力で抑え込むタイプだ。怖いのは四球を出すことで、今回は制球力を磨くことも目的の一つだろう。

 でも本来は力を前面に押し出すタイプだ。分かっていながら起用してきたはずだ。なぜ2軍に落としたのか。そのへんを本人にじっくりと説明しているのだろうか。そうじゃないと疑心暗鬼に陥ってしまう。

 ケラー、そして大勢はこれまで抑えて、結果オーライでやってきた。何度でも言うけど投球の基本は制球力だ。特に今年の赤星優志や山崎伊織を見ているとつくづく思う。

坂本勇人をなぜ上げない

 冒頭で尾を引きそうな1週間だったと記したが、ズルズルいきそうな危険な雰囲気がまた漂ってきた。

 こんな時は頼りになるベテランが必要だ。丸佳浩もそうだが、実績のあるベテランがベンチにいるといないでは全然違う。

 坂本勇人をなぜ上げない。いつまでも2軍に置く選手ではない。ケガだったら仕方がないが、2軍にいるのは調子の問題だという。でもそんなのは関係がない。坂本は巨人の一番の貢献者で巨人の伝統を引き継いでいる選手だ。

 いまの状態を見ていると「もう引退しなさい」と通告しているようなものだ。腐らせてしまうだけだ。飼い殺しになる。

次ページ:阿部監督は坂本の心意気を引き出してやるべき

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。