憧れた「長嶋茂雄」さんの訃報に驚き…巨人ナインはより一層の奮起を 「坂本勇人」はすぐにでも1軍に上げるべきだ【柴田勲のコラム】

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 今朝、長嶋茂雄さんの訃報が流れた。突然のことで大変驚いている。私が野球を始めたのも、長嶋さんに憧れたことがきっかけだった。謹んでご冥福をお祈りしたい。

 長嶋さんは長く入院されていた。今年の開幕戦でお会いすることを楽しみにしていたが、体調を崩していらっしゃれず、大変残念に思っていた。

 長嶋さんは常にジャイアンツの勝利を願っていた。巨人ナインには、長嶋さんの思いを胸に、今後も一層奮起していってもらいたい。

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 巨人が交流戦を前にした広島2連戦、中日3連戦の5試合を2勝3敗と負け越した。苦手の広島にはなんとかタイにしたが、下位に低迷する中日には連敗を喫した。

 これでは乗っていけないし、ズルズルいくかもしれない。今後に尾を引く1週間になったような気がする。

 大勢が気がかりだ。1日、同点の8回から登板したが、とにかく制球力が悪過ぎる。2安打2四球に2暴投で3失点だ。

 いくら球威、スピードがあっても制球力が定まらないことには話にならない。ボール球と判定されるとクビを振る。打たれるとまたクビを振る。ムキになってなにも考えず、ただ投げていた印象だ。もっと冷静になる必要がある。

首脳陣は制球力の大切さを説くべき

 投手の基本は制球力だ。これに立ち返った方がいい。サイドスローだから、どうしても球がベルト周辺に集まる傾向がある。

 ライデル・マルティネスのすごさはボールが高目か低めにいくことだ。打者のベルト周辺にくるボールは少ない。安心して見ていられる。

 大勢は昨年までのストッパーから今年はセットアッパーとなった。こんな配置転換もあってのことだろう。巨人首脳陣は大勢に休みを与えるなど遠慮している。これはちょっと違う。大事にするのはいいけど、まるで「腫れ物に触る」扱いになっているのではないか。

 本人が考え直すとともに首脳陣たちも球威、スピードに頼るのではなく、もっと制球力の大切さを説くべきだと思う。

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