マキロイに続け…盛り上がる「次のキャリアグランドスラマー」予想、54歳ベテランにも“ミラクル”の可能性あり

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「タイガースラム」に続く「シェフラースラム」へ

 とはいえ、そもそもシェフラーは長期的な目標を設定せず、「目の前の4日間72ホールに集中するのみだ」というポリシーを抱いている選手ゆえ、全米プロ優勝後もグランドスラム達成を目指すという姿勢や言及は今のところは見られない。

 しかし、もしも6月の全米オープンと7月の全英オープンでもシェフラーが勝利を挙げたら、その時点で彼のキャリアグランドスラムが達成されることになる。

 その上で、もしも来年のマスターズでも勝利したら、ウッズが2000年から2001年にかけて、カレンダーイヤーをまたいでメジャー4大会を連続して制覇して「タイガースラム」と呼ばれたと同様、「シェフラースラム」なるものが達成されることになる。

 もちろん、どちらも「もしも」の話ではある。だが、そんな「もしも」の話が現実味のある期待とともに浮上している今は、ゴルフ界に希望が溢れる明るい時代だと言えそうである。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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