マキロイに続け…盛り上がる「次のキャリアグランドスラマー」予想、54歳ベテランにも“ミラクル”の可能性あり
キャリアグランドスラムへの先頭に立つスピース
年間グランドスラムであれ、キャリアグランドスラムであれ、「グランドスラム」はそれほどの偉業である。しかし、ついにマキロイが史上6人目のグランドスラマーとなった今は、グランドスラムの現実味が増し始め、「次は誰が達成する?」という期待が急拡大している。
今、キャリアグランドスラム達成に一番近いと言われているのは、すでに3つのメジャー大会で勝利を挙げて、「あと1つ」に迫っている米国出身のジョーダン・スピースだ。
スピースは2015年にマスターズと全米オープンを続けざまに制し、2017年には全英オープンでも勝利を挙げて、「残るは全米プロのみ」と言われ始めた。
それから8年、全米プロ制覇はなかなか叶わず、今年は予選落ちに終わった。だが、31歳のスピースにはキャリアグランドスラム達成のチャンスが、来年以降にも、十分に残されている。
54歳ミケルソンはミラクルを起こせるか
「あと1つ」に迫っている選手は、もう1人いる。元PGAツアー選手で米国の国民的スター、現在はリブゴルフ選手のフィル・ミケルソンだ。
マスターズ3勝(2004年、2006年、2010年)、全米プロ2勝(2005年、2021年)、全英オープン1勝(2013年)を挙げ、メジャー6勝を誇るミケルソンだが、全米オープンだけはどうしても勝てないまま、今日に至っている。
現在54歳という年齢を考えると、メジャー4大会の中で最もタフなコース設定となる全米オープンをこれから制覇することは、きわめて難しいと言わざるを得ない。しかし、可能性はゼロではないし、何が起こるかわからないのがゴルフである。
今年の全米オープン(6月12日~15日)には、2021年全米プロ優勝による出場資格で臨む。だが、その出場資格の有効期限はその年を含めた5年間ゆえ、今年の大会がミケルソンにとって最後の全米オープンになる可能性は高い。
だからこそ、おとぎ話のようなミラクルが起こる可能性は、もちろん高くはないが、やはりゼロではない。
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