客員教授に就任「南野陽子」は大学で何を教える? 専任教授「いとうまい子」との“違い”

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セーラー服コスプレの元祖

 神戸松蔭大の公式サイトには、人文社会学科の紹介として次のように記されている。

《今、日本の文化が海外から注目されていることは、みなさんもご存じのことでしょう。アニメやゲームといったサブカルチャーはもちろんのこと、日本の文学作品が映画化され、さらには日本の伝統文化の世界に飛び込むために来日する人もいるほどです。(中略)「日本文化のプロフェッショナル」として、世界で活躍できる力を身につけたいと思う人を待っています!》

「日本のサブカルチャーは海外で大変な人気を得ています。インバウンドが真っ盛りの今、日本の文化に接して日本好きになったり、日本びいきになったりする外国人がたくさんいるわけです。そのきっかけが日本のアニメだったりJポップだったりするわけです。コスプレでセーラー服を着る外国人も少なくありませんが、『スケバン刑事』はセーラー服コスプレの元祖と言えるのでは。女学生の袴姿はまさしく日本の文化ですし」(碓井氏)

 南野が“日本文化のプロフェッショナル”?

「その通り。もちろん大学側は、そんなことが理由だとは言わないでしょう。彼女はカンボジア親善大使に任命されたこともありましたから、国際親善に造詣が深いのでグローバルな人材を育てるのに役立つといった名目になるのかと思います。でも、彼女がある意味、日本文化の頂点のひとつを極めたことは間違いないのですから」(碓井氏)

 大学にとっては客寄せパンダにもなり得るが、彼女にメリットはあるのだろうか。

「80年代のトップアイドルだった彼女も、数年前に日曜劇場『半沢直樹』(TBS)に登場して話題になった程度で、俳優としてレギュラー的に起用されるわけでもなく、音楽番組に出演するわけでもありません。ましてや、元夫が業務上横領や贈賄の罪で逮捕されたマイナスイメージもまだ消えたとは言い難い。そんな彼女が講演をするとしても、神戸松蔭大学客員教授という肩書きが入って、グローバル社会とか日本文化といった演題をつければ箔も付きますし、マイナスイメージも払拭できるでしょう。大学内で講演でもやれば、学生だけでなく父母も来るかもしれません」(碓井氏)

 ちなみに、ボクシングの元WBC世界ライト級チャンピオンで俳優としても活躍したガッツ石松(75)も2008年、最終学歴が中卒でありながら広島国際学院大の客員教授に就任して世間を驚かせた。

「10敗以上してもなお世界王者に昇りつめたガッツさんの不屈の人生を語った講演は非常に好評だったそうです。しかし、広島国際学院大は残念ながら2023年に閉校に……」(碓井氏)

 はたして、スケバン教授は学生を呼び寄せることができるのか。

デイリー新潮編集部

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