「コイツだけは地獄に堕ちて欲しい」首都高6人死傷事故・初公判 遺族が絶対に許せない「被告人を睡眠不足に陥らせた不倫LINE500通」と「事故3カ月後の獄中再婚」
「被告人に同情しないで」。遺族の叫び
杉平さんの妻が訴えたのは、故意による事故と認められなかったため、危険運転致死傷罪が適用されなかった無念である。
「過失運転致死傷罪の最高刑は7年で、危険運転致死傷罪は20年です。あまりにも差がありすぎる。素人の考えかもしれませんが、ながら運転、数日前の飲酒運転、過去の犯歴、降籏の人物像、反省の色がない人柄も加味できないものでしょうか。このように点数で加算されていけば、7年を越える事案だと思います。これまで会社側の責任を問う報道があったためネット上には降籏に対して同情する声が出ていましたが、今日の公判で明らかになった通り、降籏に事故の責任があるのは明白です」(杉平智里さん)
夫の船本宏史さんを亡くした、妻・恵津子さんも涙を流しながらこう訴えた。
「供述調書の中には、数日間の愛人とのLINEの記録が大量に載っていました。愛している、早く一緒になりたい、次はもっとチュッチュしようね…。低俗な会話が延々と続きます。一体私たちは何を見せられているのだろう、という強い怒りと落胆の気持ちでいっぱいでした」(船本恵津子さん)
「(降籏被告が再婚した)8月というと、まだ主人が亡くなったことを受け入れられない中、主人の会社の社宅から退去を命じられていた時です。私自身、4月から働き始めた勤務先から勤務日数が足りないということでクビになる可能性を示唆されるなど、本当にどん底の地獄のような日々でした。その中で、降籏は税金で面倒を見てもらいながら、再婚し、出所後の生活に期待を抱いて生きていた。これは心から反省している人間がとる態度でしょうか」(同)
次回公判では、遺族が被害者参加制度を用いて被告人質問で直接質問をする予定だ。遺族が何を問い、降籏被告がどう答えるかに注目したい。
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