「校閲」に向いているのはどんな人? 「ことばの番人」がホンネで語る“成果が見えない仕事に耐えられる”ことが大事な理由
校閲に向いている人
……と、結局ネガティブの羅列になってしまいましたので、最後に前向きな「校閲に向いている人」の一例を。
まず、一芸に秀でた方。例えば「法律に強い」「ラテン語が読める」「旧字旧かなが得意」などのアピールポイントがあると本当に重宝されますし、自分の関わっていないゲラでも編集から質問が来たりします。なお私はそういうものがほとんどなく……(以下略)。
また、「体力に自信のある人」も良いですね。座っているだけのように見えて、実はものすごく体力勝負の仕事なのです。ムラのないパフォーマンスの維持という意味でも、高い水準での体調管理能力が問われます。なので私は、校閲業って「かくれ体育会系」ではないかと思ったりもします。同業者からは全力で否定されそうですが……。