中学受験のプロが明かす“後悔しない”志望校選び 「新設校の特進コース」と「硬派な校風の伝統校」はどちらがおススメか

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12歳で人生を選択できるチャンス

 そして安本氏は、自身の体験を交えながら、このように締め括った。

「僕のかつての教え子にその後の学生生活について尋ねると、ほぼ全員が『私立に進学して幸せだった』と返答してくれる。難関校に合格することももちろん大切でしょうが、まずは何のために中学受験を目指し、我が子にどういう人生を送ってもらいたいのか。12歳で人生を選択できるチャンスを子供に与えられることに感謝しつつ、じっくり考えて志望校を選んでもらえたらなと思っています」

 都心部を中心に熾烈な競争が年々激しさを増していく中学受験だが、良い結果を手繰り寄せるには、受験生の子を持つご両親の冷静な判断が求められることになりそうだ。

 2本目【「うちの子は中学受験に向いていますか?」 親からの質問に“指導暦40年の塾教師”の意外すぎる返答…子供の中学受験を「過酷」にする親の特徴とは】では、カリスマ国語講師の安本満氏が、長年にわたる講師人生の経験に基づき、受験生の親にとって大切な心構えについて語っている。

安本満(やすもとみつる)
最盛期の大手塾で14年半指導し、「カリスマ国語講師」として、生徒、保護者、同僚から圧倒的な支持を受ける。1999年に「塾とは先生のことである」とし、龍馬進学研究会を創立。2025年2月には、癌の治療のためにセミリタイアし、同塾の会長として余生を執筆に専念したいと熱望。5月8日にはアメーバブログで「中学受験最高の選択」を立ち上げ、話題を呼んでいる。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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