「天皇陛下のシャンプーを補充」「愛子さまと花火をしている写真を見せてくれた」 360万円を盗んだ宮内庁職員は「かわいがられていた」と祖母が語る

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「内舎人が金庫の鍵を開けたとは考えにくい」

 一方、宮内庁関係者もこう語る。

「オクでは日々、陛下の洋服のクリーニング代や食材費が必要になります。なので、ある程度の現金は、事務室の金庫ではなく、出金しやすい小さな箱のようなものに保管されていたのではないか。内舎人が金庫の鍵を開けたとは考えにくい。結局、御手元金をどう管理していたのかの問題です」

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏は、

「戦後は皇室の権威も高かったので、立派な人材が集まっていましたが、もはや昭和の時代のようにはいかないということでしょう。とはいえ皇室は国家の柱。それを支える組織に問題があるのはまずい。やはり時代に応じて、職員への教育の仕組みも含めて、体制を改める必要があります」

 折しも、検査入院されていた上皇さまは「無症侯性心筋虚血」と診断され、5月10日に退院された。無用なご心配の種を取り除くためにも、宮中の管理体制の見直しが急務である。

前編【「髪の毛ボサボサで帰ってきた孫が“借金がある”と…」 360万円を盗んだ宮内庁職員の祖母が明かす 「様子がおかしかった」】では、問題となっている職員の素顔や、窃取発覚直後の“異変”について、職員の祖母に話を聞いている。

週刊新潮 2025年5月15日号掲載

特集「天皇ご一家の『生活費』を盗んでクビに…祖母が語った『宮内庁職員』の育ち方」より

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