「天皇陛下のシャンプーを補充」「愛子さまと花火をしている写真を見せてくれた」 360万円を盗んだ宮内庁職員は「かわいがられていた」と祖母が語る

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「天皇陛下の間近でお仕えして、本当にかわいがってもらっていた」

 続けてこう言う。

「内舎人は4~5人いてオクの仕事に分類されます。20代なら年収は400万円台といったところです。天皇陛下のお召し物を整えたり、身の回りを世話する。若い公務員試験組がオクに選ばれるケースでは、各課の筆頭課長補佐あたりが“人当たりがよく、仕事もできるから”と推薦し、最終的に秘書課長が人事を決めるはずです」(同記者)

 問題の職員の祖母の話に耳を傾けよう。

「永太は天皇陛下の間近でお仕えして、本当にかわいがってもらっていました。これは何年か前の新嘗祭(にいなめさい)の時の写真です。儀式のために天皇陛下が会場に入って来られる前に、こんな格好をして、灯明をつける役目を任されたんです。天皇ご一家が那須御用邸で静養された際も随行していたという話で、愛子さまと花火をしている写真も携帯で見せてくれたことがあります」

“天皇陛下がお使いになるものを、お前が頼まれるの”

 さらに、祖母はこんなエピソードも語る。

「お酒やリンゴなど、全国の特産品が天皇陛下のところに集まるでしょう。でも、天皇家では食べきれないから、“内舎人のみんなで食べて下さい”ともらえるそうです。また、お正月休みには陛下からもらった特別な紅白のみじん粉(和菓子)や、愛子さまのお印が入ったお菓子をたくさん抱えて“こんなのもらったよ”と、誇らしげに顔を見せてくれたものです」

 天皇陛下が使われるシャンプーやリンス、髪にお付けになる油などの補充も彼の仕事だったといい、

「それを聞いた時は、驚きました。“天皇陛下がお使いになるものを、お前が頼まれるの”と聞き返したほどです。レシートを取っておいて、係の人のところに持っていくと、お金が戻ってくる、とのことでした」

 そして、こう嘆息する。

「お金を管理する係の人は、もっと立場が上の人。永太が、簡単にお金に触れられたはずがない」

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