「天皇陛下のシャンプーを補充」「愛子さまと花火をしている写真を見せてくれた」 360万円を盗んだ宮内庁職員は「かわいがられていた」と祖母が語る
「趣味といえば、アイドルの“追っかけ”くらい」
天皇ご一家からの信任が厚かった若き内舎人は、なぜ道を踏み外したのか。本人に電話で質したが、
「すいません、報道の通りでございます。お話しできることはございません」
と、繰り返すのみ。
盗んだ金の使途が気になるが、この点、祖母は、
「恋人の話なんて聞いたことがないし、趣味といえば、アイドルの“追っかけ”と言うのかしら、イベントがあると、休みを取って行っていたみたい。乃木坂とか何とかっていう。コップやのれんなど、たくさんグッズも買っていたようです。ただ、最近は“忙しくてそんな(追っかけする)余裕ないよ”と言っていましたし、さすがに、アイドルに使うために役所の金に手を付けたはずはないと思うのですが……」
専門家も「ずさんな管理に驚いた」
皇室解説者の山下晋司氏は、
「天皇ご一家、上皇上皇后両陛下のための内廷費と、宮家の皇族費はいわゆる生活費であり、皇室経済法施行法で金額が決まっています。内廷費は衣服代など日常の費用にも充てられますが、約3分の1は祭祀(さいし)に関わる職員などの人件費です。25年度は3億2400万円ですが、宮内庁の経理に属する公金ではなく、“御手元金”(プライベートマネー)となります。余剰が発生しても、返還する必要はありません」
そう述べた上で、
「内廷費も基本は口座での管理ですが、急な支出のための現金も必要です。ただ、1年以上も帳簿と現金の突合を行っていなかったというずさんな管理には驚きました」
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