「ごはん1杯はコンビニのサンドウィッチより安い」と主張のJA組合長が炎上…「江藤農水相」は「コメの価格は市場が決めるべき」との態度を崩さず

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理論破綻の江藤農水相

「しかしコメとなると話は別です。私たち日本人は根本的に『主食のコメを市場原理に委ねてしまっていいのか』という考えを持っていると思います。さらに『コメの高騰で農家の皆さんが儲かるのなら許容する』という意見も少なくありません。今、世論が沸騰しているのは農家も儲かっていないことが明らかになったからです。もし江藤農水相が本気で『コメは市場原理に任せるべき』と主張しているのなら外国米の関税をゼロにして市場を開放し、国産と海外産のコメをフェアに戦わせるべきでしょう。消費者は安いコメを買える一方、日本のコメ農家は廃業が相次ぐはずです。しかし、それこそが市場原理を尊重する自由放任経済の基本です。ところが江藤農水相はコメの自給率を上げる考えも示していますから滅茶苦茶です。国民に向かって発するメッセージとしては完全に論理が破綻していると言わざるを得ません」(同・記者)

 ちなみに会見ではTBSの記者が「コメの卸業者の組合を取材したが、コメが不足している」と悲鳴を上げていると質問した。

 すると江藤農水相は「我々は、推測に基づいて言っているわけではありません。多分、御社よりもきめ細やかに調査をかけています」とTBSの記者に対してずいぶんと挑発的な態度を示した。

 第1回【コメ不足の深刻化で「おしん」の“大根めし”に脚光…いつまで経っても備蓄米が流通しない原因は「人事異動」や「トラック不足」なのか】では、これほどコメの高騰が続いても備蓄米を入札する農水省の問題点や、物価高騰からNHKの人気ドラマ「おしん」のような大根飯を食べている日本人が増えていることについて報じている──。

デイリー新潮編集部

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