歌唱印税の「半分は自分の仕事に投資しなさい」…「由紀さおり」が喉のケアを徹底し続ける理由…「夜明けのスキャット」とも縁が深い“恩師”の金言とは
次なるチャレンジは?
11年3月11日、日本は大震災に見舞われた。仕事はすべてキャンセル、被災地支援もままならない。この時に実現したのがジャズグループ「ピンク・マルティーニ」とのコラボだった。「夜明けのスキャット」、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」、ピーター・ポール&マリー「パフ」など、1969年の曲だけを集めたアルバム「1969」がリリースされた。
「ピンク・マルティーニ」とのコラボは由紀自らアメリカに渡り、リーダーのトーマス・ローダーデールに掛け合って実現に漕ぎつけた。その過程は針の穴を通すような奇跡の連続だったという。その甲斐あってアルバムは50カ国以上で発売&配信され、世界的な大ヒットになった。
前述の著書『明日へのスキャット』のあとがきにはこうある。
〈さて、次なるチャレンジは……。何にしましょうか?〉
24年にはパリ公演が実現したが、そこでは20年から始めた三味線も披露した。まだまだ活躍の場は広がりそうだ。



