西郷真央が制した米女子ゴルフ「シェブロン選手権」 なぜ「ギャラリースタンドはガラ空き」だったのか
大会関係者たちの知られざる努力
なるほど。ここ数年だけを見ても、他のメジャー大会はペブルビーチやバルタスロール、オリンピッククラブ、英国ならセント・アンドリュースという具合に、長い歴史を誇る名門コースで開催され、視聴者はそのコース見たさも手伝ってテレビ中継にチャンネルを合わせる傾向が見られた。
一方、カールトンウッズはシェブロン選手権の舞台となって今年でようやく3年目にすぎず、歴史の重みが感じられなかったことは確かだった。
しかし、歴史や伝統を築くには1つ1つ積み重ねていく以外に方法がない。「ローマは一日にして成らず」である。大事なのは、大会を維持継続させ、生き残らせていくことだ。
西郷の見事な勝利で日本のファンを沸かせたシェブロン選手権だが、大会の背後には、さまざまな不安や懸念、課題があり、大会関係者は知られざる努力を続けている。
今季、米LPGAに参戦している13名の日本人選手は、そうした人々の努力によって用意していただいた戦いの場を「お借りしている」という謙虚な気持ちを、どんなときも忘れないでほしいと願っている。
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