西郷真央が制した米女子ゴルフ「シェブロン選手権」 なぜ「ギャラリースタンドはガラ空き」だったのか

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「もっと宣伝アピールを」の声

 トランプ大統領によるさまざまな政策によって、米国の経済やビジネスが混迷している影響も皆無ではなかっただろうと想像される。

 しかし、何はともあれ、米LPGAのファンを増やし、シェブロン選手権の存在をアピールすることが先決である。

 米誌「スポーツイラストレイテッド」によると、75年前、米LPGAが創設された当初は、ギャラリーがほとんど入らず、創設に携わった人物たちはボクシング会場にも足を運び、「LPGAの大会にも来てください!」と観客に呼びかけて宣伝していたそうだ。

 そんな先人たちの努力に倣い、現代の選手や関係者からは、「私たちも『LPGAの大会がヒューストンにやってくるよ』『メジャー大会のシェブロン選手権がこの町で開催されるよ』などとSNSで呼びかけ、市内のスーパーマーケットやドラッグストアでチラシを配布するなどしてアピールするべきでは?」といった声が上がっているほどで、想像以上に深刻な危機感を抱いている様子である。

テレビ中継の視聴者数もふるわず

 試合会場に実際に身を置いていれば、臨場感も手伝って、「すごい」「賑やか」「エネルギッシュ」と感じることはある。しかし、テレビ中継の場合は、画面を通じて熱いものが伝わってこなければ、視聴者はすぐにチャンネルを切り替えてしまう。

 米国のゴルフ解説者は「たまたまシェブロン選手権のテレビ中継を目にした視聴者は、閑散としたギャラリースタンドを見て、それがメジャー大会だとは思わなかったのでは?」と辛らつな感想を口にしていた。

 実際、今年のシェブロン選手権のテレビ中継の視聴者数は81万1000ビューアー。試合会場がカールトンウッズに移されたこの3年間では最も低い数字だった。

 その原因も1つではなく、優勝争いに絡んだ米国人選手が少なかったこと、優勝者が米国人ではなかったこと、さらには開催コースのカールトンウッズがメジャー大会の舞台として成熟していないことも視聴者ばなれにつながったと米メディアは報じている。

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