「現場で言葉を交わすところは一度も見なかった」 長男・佐藤浩市に“彼”と呼ばれた「三國連太郎」…親子共演作の監督が明かした“緊迫の撮影現場”

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妥協のない姿勢から生まれる迫真の演技

 俳優の三國連太郎さんが90歳で死去してから、早くも12年の歳月が流れた。60代から演じた映画「釣りバカ日誌」シリーズのスーさん役で人気を博し、08年には息子でおなじ俳優の佐藤浩市との共演CMが話題を呼ぶなど、今で言う「イケオジ」の元祖的存在と考える向きも多いだろう。だが実は、16歳で家を飛び出し放浪、中国戦線への出征、職探し中にスカウトされ映画界入りと、その人生は早くから波乱の連続だった。

 共演者が恐怖を覚えるほど役にのめり込み、私生活では4度結婚。...

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