田中角栄に手土産を渡して「時限爆弾ですよ」、日産車に乗ってトヨタ本社へ…ノーベル賞作家「川端康成」はなぜ死の間際まで精力的だったのか
川端康成氏がノーベル文学賞を受賞したのは1968年10月のこと。それから4年も経たないうちに、まさかの訃報が世界を驚かせた。1972年4月16日、仕事場にしていた逗子マリーナの一室で、ガス管を咥えての死。誰もが「なぜ」と問うなか、当時の「週刊新潮」は、ノーベル文学賞の受賞後から死までの姿を伝えていた。
記事によれば、都知事選の選挙応援で脚光を浴びたかと思えば、国際会議の開催に向けて資金集めに東奔西走。72年に入ってからも、政財界のお偉方との直談判で資金を引っ張っていたという。...