【川崎・住宅から白骨化遺体】神奈川県警の後手対応にOB刑事の苦言 なぜ4カ月を要したのか…真っ先に疑うべき元交際相手
「真っ先に疑われるべきはストーカー行為をしていた男性」
小川氏は、神奈川県警が取るべきだった行動として、次のように語る。
「被害者の女性は12月9日から12月20日までの間に、警察に対して9回も相談の電話をしていたそうです。そして、20日を境に突然女性が消息を絶ってしまった。このような状況で、真っ先に疑われるべきはストーカー行為をしていた男性でしょう。であれば、事情聴取の際にもっと厳しく追及したり、内偵や行動確認をもっと徹底的に行ったりするべきだったのではないか。事件が起きている可能性が高いという前提に立って、警察側がより踏み込んで動いていれば、展開が違っていた可能性は否定できません」(小川氏)
結果的に家宅捜索の決定打になったのは、交際相手の男性の“海外逃亡”だった可能性が高い。
「男性が今年4月、海外に高飛びしてしまったことで、事態が複雑化しました。男性を引き続き任意で事情聴取することができなくなり、県警が家宅捜索令状を取得し捜索したところ、遺体が発見されたのです」(同)
男性の逃亡先について、具体的な居場所は明らかになっていない。県警は死体遺棄事件として捜査を開始、遺体の身元確認と元交際相手の所在確認を急いでいるが、国際手配をかけるのか、どのような形で犯人を追跡するのか、捜査の難航も予想されている。





