中園ミホ氏は「あんぱん」ヒロインをなぜ「教師」にしたのか 戦前も戦後も地獄をみる「逆転する正義」
教師ののぶは地獄を見る
朝ドラことNHK連続テレビ小説「あんぱん」の放送開始から20回が過ぎた。今田美桜(28)が演じるヒロイン・朝田のぶは女子師範学校に合格。だが、のぶのモデル・小松暢さんには教師の経験がない。なぜ、脚本を書いている中園ミホ氏(65)はのぶを教師にするのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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のぶが小学校の教員を養成するための女子師範学校に合格したのは第19回、1936(昭和11)年のことだ。のぶは大喜びだった。...
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