IT知識は“ドリル優子”や“ルフィ強盗団”以下…中居正広氏「見たら削除して」と証拠隠滅を指示もあえなく“復元成功”に専門家もあきれ顔
「見たら削除して」──。元タレントの中居正広氏が2023年6月2日、フジテレビの元女性アナウンサーを呼び出し、その後の行動をフジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会が「業務の延長線上の性暴力」と認定した問題。この問題では中居氏が指示し、フジテレビの元編成局幹部B氏(註)がメールを削除するなど、“隠蔽工作”が行われた事実も明らかになっている。
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【独占写真】「中居くん、やせた?」 変装姿で友人に会いに行く中居正広氏
報告書は元アナウンサーの被害者を「女性A」と表記しており、この記事でもそれに準じる。深刻な性被害を受けた女性A氏は2023年6月6日、フジテレビの産業医であるC医師に不眠を訴え、その際に中居氏の行為とその後の心身のダメージについて説明した。
同日、女性A氏は社内の机に突っ伏していた。彼女の異変に気づいたアナウンス室長のE氏が声をかけたところ、女性A氏は涙を流し始めたので、二人は個室に移動して聞き取りを行った。
6月には女性A氏の不眠や食欲不振は悪化する一方で、強い精神的ショックから生命の危険も取り沙汰されていた。そのためフジテレビの産業医であるC医師と、フジテレビ健康相談室を担当するD医師は入院を判断。女性A氏は都内の病院に入院した。
7月12日、中居氏はB氏などに「至急相談したい」と連絡。B氏はショートメールで「お役に立てるよう尽くします」と返信した。そして翌13日に中居氏の事務所で面談を行った。どんな内容だったのか、B氏は第三者委員会に対して以下のように説明した。
◆2023年5月31日にBBQパーティーを開いた部屋で女性A氏と会う機会があった。
◆2人だけになってしまうけど、いいですか、と確認した。
◆その後連絡を取り合っているうちに、女性A氏が自分にだんだんとよくない感じを向けていることが分かった。
「見たら削除して。」の指示
2023年7月13日の夜、中居氏とB氏はショートメールのやり取りを行った。第三者委員会は正確な内容を把握し、それを報告書に記載した。生々しい文面に多くの人が衝撃を受けたのは記憶に新しい。
▼中居氏からB氏
《B。また、連絡あり。接触障害(ママ・摂食障害だと思われる)と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。》
▼B氏から中居氏
《なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??》
女性A氏は追い詰められ、フジテレビを退職せざるを得なくなる。その際、中居氏とB氏が交わしたメールも、同じように衝撃的な内容だった。2024年9月、B氏は中居氏に対し、8月31日に女性A氏が退職したことを報告。すると中居氏から返信が届いた。
▼中居氏からB氏
《了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。》
▼B氏から中居氏
《例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!》
言うまでもなく、女性A氏はフジテレビの社員だった。B氏にとっては後輩、もしくは部下と呼べる存在であり、同じ会社で働く“仲間”だった。にもかかわらず、全くA氏を守ろうとせず、引き続き《引き続き、何かお役に立てることがあれば、《動きます!》と中居氏に忠誠を誓った。これではB氏に批判が集中したのは当然だろう。
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