「頭から離れなかった“妙な歌”の正体は…」 小説家・須藤アンナが父から聞かされた“衝撃の事実”
謎の「工場の煙ソング」
2024年「グッナイ・ナタリー・クローバー」で第37回小説すばる新人賞を受賞した小説家の須藤アンナさん。彼女が小学生時代に口ずさんでいた、どこで聞いたか分からない、だけどどうしてか忘れられないとあるメロディーの正体は……。
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自発的に聴いたことなど一度もないのに、ふとした瞬間にメロディーを鼻歌で奏でてしまう曲というものがある。お店で流れていたとか、友達がカラオケで歌っていたとか、いつ聴いたか分からず、曖昧かつ部分的にしか記憶していない状況では、大本にたどり着くのは困難を極める。...

