「恋に発展する気配はみじんもなかった」 結婚願望ゼロの27歳男性が「ずっと付き合っていたい」と心変わりした8歳年上のお相手とは

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、昨年8月8日に入籍した、タンゴダンサーの豊嶋海斗さん(27)と振付師の伊藤沙希さん(35)。

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“仕事を依頼してくれた人”でしかなかった

 沙希さんのペアダンスカンパニー「ESTRELLAS」(エストレージャス)の2021年秋公演。海斗さんがゲストダンサーで呼ばれることになり、7月の打ち合わせが初対面に。「仕事を依頼してくれた人でしかなかった」と彼が苦笑すれば、彼女は「入ってくるなり、実物を見て“大きいんだね”と声をかけたぐらい」。恋に発展する気配はみじんもなかった。

 公演は成功し、ダンスフロアを会場にした打ち上げで二人はペアダンスを踊った。彼はアルゼンチンタンゴ、彼女は社交ダンスが専門。似て非なるものなのに、互いに「合う」と感じ、ブルーノ・マーズの曲に合わせて華麗に舞った。

「ペアダンスってコミュニケーションでもあるので、1曲踊れば言葉を交わすより分かる」(沙希さん)

 エストレージャスの22年春の公演にも呼ばれた海斗さん。彼女の演出レベルの高さを体感し、公演後にメンバー入り。社交ダンスやアルゼンチンタンゴを技術だけでなくエンターテインメントとして見せたい――。二人の思いが一致した。

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