「恋に発展する気配はみじんもなかった」 結婚願望ゼロの27歳男性が「ずっと付き合っていたい」と心変わりした8歳年上のお相手とは

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「この子、私のことどうするつもりかな」

 23年3月末の公演ではペアダンスを披露。最大の見せ場はアクロバティックな技が必要で、二人で練習する時間が増えた。自然と食事する機会も多くなり、彼女は「この子、私のことどうするつもりかな」と考えるようになる。8歳下の彼をこの時点では「この子」と思っていた。

 当時、気になる人がいた彼の恋愛相談に乗るも、後に「その子はやめました」。ますます「私をどうするつもり?」とモヤッとしていると、公演終了後の4月1日に「デートしましょう」と誘われ、横浜で初デート。

次第に気持ちに変化が

 結婚願望がある彼女に対し、結婚などせずタンゴに命を注ぐ気概だった海斗さん。「そんな俺でも大丈夫?」と尋ねつつ、搭乗した大観覧車「コスモクロック21」のゴンドラが頂上に達したタイミングで「付き合ってください」と申し込み、交際がスタートした。

 その後、すぐに同居を開始。結婚願望がなかった彼は、次第に「ずっと付き合っていたい」との思いを強くする。23年の秋ごろから、冗談めかしつつ「結婚するなら俺にしときなよ」と折に触れて告げた。自分よりずっと長いダンス歴を持つ沙希さんに「この人といたらうまくいく」とも感じた。実際、21年から3年間2位が続いたタンゴのアジア大会で24年、ついに優勝。

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