「恋に発展する気配はみじんもなかった」 結婚願望ゼロの27歳男性が「ずっと付き合っていたい」と心変わりした8歳年上のお相手とは

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プロポーズは空の上で

 交際開始1年を迎えた24年4月1日、「記念日だからおいしい鉄板焼に」と沙希さんを誘う。出かけた先は千葉県船橋市。駅からのタクシーで着いたのは無人の野原。沙希さんは「隠れ家的な店があるのかしら」と考えたが、轟音とともに現れたのはヘリコプター。動画配信の恋愛リアリティー番組で「ヘリコプター遊覧デート」を見た彼女が「1回乗ってみたい」と話していたのを覚えていた海斗さんからのサプライズだった。

 遊覧中、東京スカイツリーの真上で「結婚してください」と指輪を見せた彼。遊覧後、幕張のホテルで食べた鉄板焼のおいしさが増したのは言うまでもない。

 アジア大会優勝の特典で、8月末にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれる世界大会決勝出場と留学のため彼が渡航する前に入籍を済ませた。12月には新婚旅行を兼ねて沙希さんが現地へ。「カサ・デ・タンゴ」(タンゴのダンスホール)が立ち並ぶ地を二人で訪れ、大いに刺激を受けた。

「結婚したことで一緒にできる仕事が増えた。ペアダンスが素敵なことを世に知らしめたい」と、それぞれのスキルを磨きつつ、ダンスを通じて愛の結晶を発信していくつもりだ。

週刊新潮 2025年2月13日号掲載

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